天然溶岩は、保温力に優れていることはもちろん、火にかけることによって遠赤外線効果
を発生し、素材をふっくらやわらかく仕上げることができます。

その昔甲州では麺類全般を「おざら」（おだら）と呼んでいました。現在では、夏の暑い
時季に冷した麺をつけ汁に浸して食べる食べ方を「おざら」と呼んでいます。別名「冷し
ほうとう」とも呼ばれています。

ぶどう、桃、梨、栗、石榴、林檎、柿、銀杏（銀杏は胡桃に置き替えることもある）
江戸時代、峡中八珍果として甲州道中（甲州街道）を通り幕府へ献上されるなど、人々に珍重された甲斐国の代表的な果物です。
江戸神社の菱和殿（りょうわでん）には、八珍果をはじめ山梨県に見られる草木など一二〇展の天井画が奉納されています。

福箕汁（みみ鍋）『みみ』は、その形が農具の箕に似ていることから、福をすくい取ると
いう意味をこめて福箕となり、これが転じて『みみ』となったといわれている。山梨県の
秘境十谷では、元旦の朝、その年の福を全部すくうという縁起をかついで『みみ』を作っ
て食べるといいます。ほうとうの十谷版です。