錦鯉を石和温泉で体感!笛吹川河畔の「リオスフィッシュパーク」
2019.12.19
突然ですが、皆さんは錦鯉(にしきごい)をご存知ですか?
錦鯉とは、日本庭園の池でよく見られる観賞用の鯉を差し、日本独自の交配で養殖された「泳ぐ芸術品」と評される鯉の品種です。
紅白や黒があしらわれた色あざやかな配色が“絹織物の錦”に例えられたことから、錦鯉と呼ばれるようになったそう。美しい色を纏いながら優雅に泳ぐ錦鯉を求め、近年では世界中で錦鯉の愛好家が急増しています。
そして、そんな錦鯉の世界で日本一を多数受賞している世界屈指の養鯉者・酒井敏男さんが、ここ山梨県笛吹市の石和温泉エリアで錦鯉の釣り堀体験ができるリオスフィッシュパークを運営しています。
「えっ、石和温泉に錦鯉がいるの?」
「錦鯉の釣り堀って初めて聞いた…」
「そもそも錦鯉ってどんな鯉?」
と思った方、今回は私たちが取材をして伺ってきたお話を交えながらご紹介させていただきます。
国内最大級の錦鯉の釣り堀「リオスフィッシュパーク」を通して、錦鯉の魅力を一緒に探って行きましょう!
目次
写真)施設内の様子・中央には大きなヤシの木が出迎える
石和温泉郷の南北に流れる笛吹川の河畔に構える巨大なガラス張りのハウスが、今回ご紹介する錦鯉の釣り堀施設・リオスフィッシュパークです。
同施設には約6,000匹の錦鯉が大小様々な専用池で泳いでいて、そのサイズは小ぶりな稚魚から約80cmにも及ぶなど、数量もサイズも国内最大級!
そしてリオスフィッシュパークで触れ合うことのできる全ての錦鯉を養鯉しているのが、日本錦鯉品評会で日本一を4度も受賞されている石和錦鯉センター代表の酒井さんです。
「(リオスフィッシュパークでは)宣伝は全くしていません。だから来てくれるお客様はみんな口コミです。人との出会いやつながりでできている釣り堀です」と優しく微笑みながら話します。
さらに近年高まる海外からの注目については、
「海外の愛好家や石和温泉へのインバウンド観光客も増えていて、(養鯉や卸売をしている本社の)石和錦鯉センターに来るお客様は85%が海外から。釣り堀でも錦鯉の種類を紹介するようなパネルを掲出したり、音楽を流して居心地の良い空間にしたりと工夫をしていきたい。」
地元地域から国を超えて、錦鯉の素晴らしさをもっと伝えたいという想いが優しい口調からもにじんで伝わってきます。
そんなリオスフィッシュパークの施設は、中央にある受付窓口を境に、釣り堀エリアと直売エリアの2つに分かれています。
「メイン池」の利用料金‥1,000円/ 1時間(エサ・貸し竿付き) 10分延長につき150円
中央通路を挟むように広がる大きな池2つが「メイン池」。錦鯉の泳ぐ釣り堀池です。
「平日は県内の常連さんが多く、休日になると小さなお子様連れのご家族がいらしてくれます。混み合ってくると常連さんがお客様の面倒を見てくれるんですよ」
と地域に根ざした様子を話してくれたのは店長の松住さん。
写真)リオスフィッシュパーク店長の松住さん
「養鯉の合間をみて社長(酒井さん)も顔を出してくれるのですが、その時の思いつきですごく大きな錦鯉を釣り堀池に放ったりするんです。本当豪快ですよ。」
時には80cmを超える錦鯉も池には潜んでいるそう。釣り上げるその瞬間までどんな大きな錦鯉が釣れるか分からない…そんなドキドキ感もたまらないですね。
さらに常連客の楽しみになっているのが「ポイント制度」。
小さい錦鯉を1匹釣ったら1ポイント、大きい錦鯉なら5ポイントがもらえて、200ポイントになると釣り堀が1時間無料になる。
レベルに合わせて景品が用意されているそうなので、腕を鳴らしてチャレンジしてみるのもオススメです。
「ミニ池」利用料金‥500円/ 30分(エサ、貸し竿付き)10分延長につき160円(税込)
また、すぐそばには小さなお子様や年配の方にも楽しんでいただけるように「ミニ池釣り」や「金魚すくい」のスポットがあります。
どの世代の方も一緒になって楽しみながら錦鯉を体感できる唯一無二のレジャースポットです。
酒井さんによって精選された大小様々な錦鯉が、エアレーションの施された水の中でいきいきと泳いでいます。購入方法について伺うと、
「関心のあるお客様は、池のなかを覗いて柄や皮膚をじっくりみて自分で決めます。もちろん相談に乗ることもできますよ」
と、見るべきポイントやアドバイスもいただけるそう。
錦鯉についてあまり知らないけれど飼ってみたいと思っている方には、リオスフィッシュパークを訪れてみることをオススメします。
昭和36年に石和のぶどう畑から温泉が湧き出たことから生まれた県内最大規模の温泉地「石和温泉郷」。
なぜ酒井さんは新潟の錦鯉の名産地から石和温泉で錦鯉の養殖を始めたのか、その秘密は苔と水の存在にあると言います。
「まず山梨県は御影石でできた山々に囲まれていて、流れ出る弱アルカリ性の水質が良い。この水でできた苔を食べると鯉は紅くなるんです」
さらに錦鯉は変温動物なので、温度によって新陳代謝をするそう。
「ここは温泉地だから伏流水が暖かく、錦鯉の成長には適している。冬に稚魚ほどだった鯉がこの水のおかげで春には驚くほど大きくなるんです」
長年の研究のなか石和温泉という地盤と自然のサイクルを緻密に計算した上で、日本一の錦鯉を排出する環境を確立しています。
酒井さんが養鯉している錦鯉の品種は「松之助」と言います。
これは、自動車でいうトヨタやフェラーリと同じで、酒井さんが独自の方法でこの世に排出した錦鯉の“ブランド名“です。
もちろんリオスフィッシュパークで泳ぐ錦鯉も、松之助ということになりますね。
そして松之助の中でも品種がいくつかあります。
(以下、石和錦鯉センターHPより引用)
松之助と言えば、松之助三色と言っても過言ではありません。
松之助三色の魅力は他の系統と比べ、格別な光沢を持っていることです。
大正三色を代表する、松之助三色の魅力をぜひご堪能ください。
錦鯉の中で最もポピュラーである、白地に赤い緋が入った紅白。
松之助の血統から生まれた紅白は、質の高い美しさを持っています。
赤と白と黒の3色がバランスよく配置される昭和三色。
松之助の血統から生まれる昭和三色は、ベースとなる肌質がきめ細かく、鮮やかな美しさを持ちます。
リオスフィッシュパークでは、各品種をどなたでも鑑賞し触れ合うことができます。
石和温泉エリアという地域性から、観光目的や周辺旅館に宿泊にきたお客様が立ち寄ることも多いリオスフィッシュパーク。
「例えば、石和温泉に来た団体客が親睦会と言って釣り大会をここでしました。宣伝を一切していないのでみんな中に入ると驚きますね。こんな場所見たことがない!と言って喜んでくれる姿を見ると嬉しくなります」
お客様が喜んでこそ商売、と繰り返し伝えてくださった酒井さん。
日本トップクラスの錦鯉を養鯉するのみならず、観光地という地域のなかで旅館や施設など他事業者との横のつながりを大事にしながら沢山のお客様を迎え入れたいと考えています。
屋内施設なので天候に左右されずに一年を通していつでも錦鯉と触れ合うことができるのもリオスフィッシュパークの良いところ。「泳ぐ芸術品・錦鯉」という未体験の世界を体感してみませんか?
施設名: リオスフィッシュパーク(https://www.riosfishpark.com/)
営業時間: 平日 10:00〜18:00 / 休日 9:00〜19:00
定休日: 火・水曜日
電話: 055‐262‐1790
場所: 山梨県笛吹市石和市部840(銘石の宿かげつより車で約8分)
ご希望のお客様がいらっしゃいましたら当館より送迎致しますのでお気軽にお申し付けください。
当館での過ごし方人気No.1の錦鯉への餌やりをお泊りのお部屋から体験することができるプランです。
本プランでは錦鯉の泳ぐ池に面した一階のお部屋をご用意させていただきます。泳ぐ芸術品として名高い錦鯉がいる当館ならではの過ごし方をぜひご堪能ください。
実際に宿泊されたお客様からは、
「プライベートな空間でくつろぎながらエサやりが出来るから嬉しい」
「錦鯉の反応が良いので、何袋分もエサをあげるほど没頭した」
「一見鯉が見当たらなくても、エサを投げると遠くから寄ってきてくれる姿が可愛い」
などの嬉しいお声を頂いています。ぜひあなたもご体験ください。
やまなしが誇るブランド牛「甲州牛」。
当館料理長がおすすめする甲州牛の最も美味しい食べ方3選の中から、お好きな甲州牛料理を1つお選びいただけるプランです。
やまなしの大自然に育まれた”甲州牛”は、やわらかな肉質と鮮やかな肉食が特徴と言われており、焼いて食べても良し、煮て食べても良し。
かげつならではの甲州の味覚をぜひご堪能下さい。
甲州名物を堪能!ご夕食にて【馬刺し】または【鮑の煮貝】お好きなものをお選び下さい♪
[プラン特典]
・ご夕食時に、甲州名物「馬刺し」または「鮑の煮貝」のいずれかをご用意させていただきます。
(おひとり様1種類、お連れ様と違う種類も可能)チェックイン時にお申し付けください。
今回は山梨県笛吹市で錦鯉の釣り堀が体験できるリオスフィッシュパークをご紹介いたしました。
小さなお子様から大人の方まで、ご家族全員で楽しめる場所となっております。
また当館に訪れた際には、酒井さんが技術を尽くし想いを込めて養鯉された錦鯉が庭園内を悠々と泳ぐ姿をお楽しみください。
次回は【錦鯉】に焦点をあて、種類や飼育方法、そして酒井さんが品評会で最高賞を受賞した錦鯉など、更なる錦鯉の魅力について探って参ります。
どうぞお楽しみに!